コンピュータ書道の世界
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筆耕の世界へ
コンピュータ書道とは?
問題点とは?
書体・レイアウト見本
今後の課題とは?
インターネット書道への道
パソコンの文字種とは?
 WindowsXPの終焉
パソコンサポート

windows10対応?
 Windows10は大丈夫なのか?
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 コンピュータ書道の世界 
           
 近年になって「Wondows」や「Mac」と呼ばれるOSを搭載したパソコンの発達により、コンピュータで年賀はがき、原稿、賞状を作ることも珍しくなくなってきました。パソコンやアプリケーション・ソフト自体の値段も安くなってきたので、誰でもパソコンを持つ時代になれば当然のことかもしれません。

 しかし、誰でもできるということは、「みんなで同じことをする」という日本人の悪い癖が出てしまうことにもなります。年賀状をもらったら、みんな同じ字で同じ配置のものばかりでうんざり。こんなとき、手書きの年賀状をもらうとホッとします。なぜならひとつとして同じものがない「手書き文字」の人間的暖かさが人の心を打つからです。

 とは言うものの、世の中は広いもので活字の方がいいという人もいます。ぴったりとマスに収まったところが何ともいえない。整然とした安定感が好きだと言います。何でもきちんとしていなければいけないというわけです。そうですね。でも、行き過ぎて完全主義の陥穽に陥らなければいいのですが。
 
 もっとも、よくできた手書きの賞状、祝辞や年賀はがきを見て今までの考え方が変わる人もいます。字配りだけでなく、空間に応じて自由に文字の空間をうまく変更しながら書き進んでいる技術に感心するからでしょう。
 そこにコンピュータでは未だに表現できていない気脈や品位を感じるのでしょうね。たぶん。

 コンピュータで満足のいくものを作ろうと思ったら、まず気に入ったフォント(字種)を入手しなければなりません。フリーのフォントではなかなか思うようなものがありませんから、やはり有料のフォントを手に入れなければいけないでしょう。中国古典の書家の字なんか最高ですね。日本の三筆と言われた人のものでもいいですね。次は、それぞれの書き物の「ルール」を知るが必要がありますよね。それから、それから、それから……。

 あまりこだわっているといつの間にか「書の専門家」になってしまいます。そこまでこだわる人は手書きにするでしょうから関係ない話ですよね。普通は、面倒なことはやりたくないので「まあ、この辺で手を打っておこうか」となります。

 現在、市販されている、アプリケーション・ソフトには「筆自慢」「筆王」「筆まめ」などがあります。急いでいる時や、大量に印刷物を作成しなければならない時などはすごく便利です。制作物の品質はコピーと同じですから安定しています。それに以前使ったものを簡単に流用できますし。

 ただ、ひとつ気をつけなければならないことがあります。印刷にはインクを大量に使うということです。プリンタで印刷することをを考えているのなら、あらかじめ予備のインクを用意しておきましょう。このサプライ(インク他)が結構値が張るのです。何回か買っているとプリンタ本体が買える値段になってしまいます。何とか安くと思って「再生品」や「同等品」を買うと、「色」ががらりと変わる場合があるので多いので注意しましょう。
 
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 コンピュータ書道の問題点とは?

 企業や各種団体、学校においては、手書きにこだわらずコンピュータで賞状、辞令、祝辞、式次第などを作っているところが増えています。テレビでパネル・ディスカッションの様子を見ると出演者の名前立て、前垂れなどはもうコンピュータを使っているのがよくわかります。このようにコンピュータの印刷が増えてきた理由は、言うまでもなくそのような書き物を書ける人が減っているのと、納期の時間が極端に短くなっているからです。開始直前、発送直前の内容変更も結構多いようです。しかし、式典の重要度がかなり上がると、「手書き」が復活するようで、社長就任式の案内状の宛名書きなどはコンピュータで打ち出しているところは少ないようです。そんなときはリストを渡された筆耕さんの出番です。


 <コンピュータ筆字の問題点>

 「三日で見違える字が書ける本」(光文社)の著者田中鳴舟氏は、ワープロ筆字にはかなりの問題があると指摘しています。

 収筆の仕方(しめ、はらい、はね)、接筆(点や画の接し方)、線質(線の性質、味わい)、連絡のつけ方、線の長さ、線の方向などに問題があるものばかりだといいます。その他、書き振りとして好ましくないもの、誤った書き方のものがあるとのことです。これが定着することが怖い。

 氏が問題視しているのは、大手企業は団体が単なる「簡便さの追求」からこういう誤ったワープロ筆字を普及させていることです。ものを知らないということは恐ろしいことです。美しい日本語書体という観点からすればこれは確かに大きな問題に違いありません。大げさに言えば、「とにかく読めれば問題ない」という人が増えてくれば日本語の崩壊につながる問題にまで発展するかもしれません。本当に怖いのはそれを何とも思わないことです。

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 コンピュータ書体・レイアウトの見本

 [アプリケーションソフト:イラストレーター]で作ったものです。はがき、書状、色紙の3点です。字体は行書体の「彩」です。漢字の部分はポイント数を増やし、逆にひらがなやカナ部分はポイントを減らしています。色紙用には文字の回転をかけてあります。このようにしても手書きの生き生きした感じの表現は難しいものがあります。

暑中見舞い 安産お慶び 願立剣術物語

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 今後の課題とは?

 これ(筆記体の衰退)を改善していくには、いわゆる筆記体の知識と利用の場を広めていく必要があります。つまり、日常生活や教育の場に書写教育をふんだんに取り入れていくことが必要です。もちろん、活字が絶対正しいと主張する人にこれを説いていくのは困難なような気がします。しかし、やらなければ、ますます文字離れ、筆記体離れが進んでいくことは確実です。

 日本では、「大人の書」がバラエティ番組などで取り上げられている程度で本格的な教育に取り組む姿勢はまだどこにも見られません。まだ「讃岐うどん」のブームまで到達していないので、このままでは立ち消えしてしまいます。江戸、明治、大正、昭和中期までの時代には当たり前だった筆記体の衰退が目立つ今日この頃です。

 お隣の国、中国や台湾では自国の文化である言語・書写教育に力を入れています。それぞれの国では義務教育期間中の習字教育は必須になっているそうです。ヤフーのオークションでもその教科書が出品されていましたが、よくできているという感じでした。自国語の保護・発展が国を繁栄させるという考え方は世界では常識です。

 一方、日本はますます書写の時間を減らそうとしています。「世界の常識は日本の非常識」とはよく言ったものです。さて、これからどうなるものやら……。
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パソコンの文字種(FONT)の違い


 パソコンを電気量販店で購入して、そのまま使っている人がほとんどでしょうが、時々あれっと思うことがあるはずです。プリンタで打ち出した文字が今までと何となく違う。

 たとえば、「しんにゅう」は従来、点は1つだったはずなのに2つになっている。葛の中の字は以前は「人」ではなく「ヒ」だったような?あるいは祇園の「しめすへん」は「ネ」だったような?

 これは気のせいではなく、ウインドウズXPからウインドウズVista、7に変わった時に文字種(フォント)も変わったからです。小難しい話になりますが、XPの時のパソコンの文字種が従来の「JIS90」から「JIS2004」に変更された結果なのです。これによって122文字の字体が変更されました。

 また、ウインドウズVista、7に標準搭載されている「MS明朝」、「MSゴシック」においては1000字以上の文字が追加されたため、Vistaや7で作成した文書をXPで開くと「・」や「□」にしかならないということが起こります。いわゆる「文字化け」です。

 この解決策として、マイクロソフト社が用意したのが、文字のサブセットです。(ウインドウズVista、7用)
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20091001_318719.html
上記の窓の杜のWebページをご覧ください。ウインドウズVista、7で旧の書体を使うのが必要な方は必須です。

 このように、パソコンは次から次へと「規格」を変更してきますので、ある程度知識を持っていないと、「お手上げ状態」になってしまします。筆耕を行う時には特にパソコンで打ち出された文字が正しいかどうかよく確認する必要があります。それは人名や地名に頻繁に出現します。出版物の紙の辞書を調べる習慣が必要ですね。なお、漢和辞典はあくまで活字の漢字しか載っていませんので、書道専門の字体辞典を手元に置いておくのが一番安心できる方法です。

 全てが終わった後では、後悔しても始まりません。最初の気づきが大切ということを覚えておきましよう!
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 <Windows XPの終焉>


 長らく寿命を保ってきたXPもいよいよ来年の4月8日をもってサポート期間が終了します。使えないわけではないのですが、インターネットに繋ぐことが非常に危険になるので、国や地方公共団体ではあるいは大手の企業では接続を禁止するようになるかもしれません。電子入札をXPでしている人には大問題のはずです。

 セキュリティソフトがあるから大丈夫と思っている方には残年ながらこちらのサポートも終了すると申し上げなければなりません。一部のソフトメーカーでサポートプログラムを有料で提供するようですが、これも当てにはなりません。相手側でXPやOEを検知して止められたらどうしようもないからです。これはOffice2003ユーザーも同様です。

 これに伴ってプロバイダーの固定メールアドレスで運用されている方はOEをWindows Live Mailに乗り換えなければなりません。あとわずかの期間しかありませんので、今のうちから、7にするか8にするかを決めておかねばなりません。そうしなければ後で絶対に後悔します。

 間際になれば、Windows8か8.1しか選択肢はなくなるからです。メトロ画面は慣れない人には訳が分からないという評判です。

※インターネットに繋がなければ問題なしと考える人が多いようで、世間ではまだまだXPを使うようです。
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パソコンの世界は機械とソフトの両方が分からないと対応できない!

 
 書道家は「書」を書いていればよいという考え方があります。余計なことに首を突っ込むなというわけです。特に芸術書道では他のことを考えていては満足な書ができないという頑固な鉄則があります。これは芸術一般で良くいわれていることです。

 デザイナーはもっと柔軟です。新規な機械の手助けを拒みません。画家の一部はMacコンピュータで絵を描いているし、建築パースや映画の背景なども3DCGという技術が使われているので、高度に情報化された現代社会を生き抜くためには、「パソコン技術は必須」になっています。

 私は書道家であるのは間違いありませんが、他にもいろいろと活動をしています。その一つがコンピュータの講師であり、農業担い手であり、修験道の行者だったりするわけです。それぞれに奥深いものがあり、人生をかけるにはもってこいのものばかりです。

 コンピュータの理論を学ぶには「情報処理技術」を解きほぐしていかなければなりません。

 1.DVDやブルーレイが普及し、編集が難しくなった。
 2.OSやアプリ(プログラム)が毎年のように変わっていて、整合性が取れない。
 3.トラブルがあっても、かっての方法で直らない。
 4.パスワード管理が煩わしく、かつ忘れる。
 5.パソコン上にポンと出るメッセージの意味が分からない。
 6.仕事で必要な書類の作成が該当ソフトの購入でしか対応できない。投資効果が低い。
 7.セキュリティ設定がよく分からない。
 8.互換性問題がよく分からない。周辺機器がいきなり使えなくなる。
 9.コンピュータの本は高いし、読んでもよく分からない。
10.必要な箇所のみを教えて欲しいが、そこをうまく説明ができない。


だいたいこのような悩みを持っている方が大半ではないでしょうか。

 ご相談くだされば、内容によってはサポートいたします。また、機械や部品が壊れている場合とか、簡単なデータ復旧が不可能な場合は、前者は新規購入を、後者は復旧プログラムを紹介します。
※場合によっては、新OSが今までの周辺機器(プリンターやスキャナー)に対応していない時があります。その場合は新しく周辺機器を購入しなければならないか、互換モードが可能かを調べることができます。調査のみも対応します。

 県内の場合、ご自宅、または事務所までの出張サポートも可能です。ご相談ください。
     
     <Windows9は8の失敗を超えられるか?>
 
 マイクロソフト社は次期WindowsであるWindows9(Threshold(スレショルド))のPRを始めました。スタートボタンも戻すし、新機能も追加するから安心してWindowsをお使いくださいとのこと。
 まあ、ベータ版がダウンロードできるようになれば、使い心地も分かってきます。それまで、静観と言うことでいいのではないでしょうか?
     
    <Windows10が発売される>

 マイクロソフト社はWindows7、Windows8.1Updateから無料で更新できるWindows10を発売しました。残念ながら、XP、Vistaからは更新できません。予約申し込みした人は回線事情でエラーになるケースが多いようなので、isoをダウンロードしてDVDに焼くか、8GB以上のUSBフラッシュにダウンロードする方が無難のようです。もちろん、今のOSから急いで変える必要はありません。Windows7は2020年まではサポートが継続されますから。どうしてもという方は挑戦してみてください。その前に今のOSの「クローン」を作っておくのはお約束ですが。
     
     <Windows10は大丈夫なのか?>

 古いパソコンを使っている人から、いつのタイミングで新しいWindowsにすればよいのか聞かれることが多くなりました。XPの人はさすがに7か8あるいは8.1に乗り換えているのですが、中間に位置するVistaの人はなかなか踏ん切りがつかないようです。20117年までは問題なく使えるので、不具合が多くなった時点で変えたらどうですかと答えている。ただ、量販店やパソコンショップに卸すOEM版のWindowsが7も8も同時期に販売終了になるらしいのです。その時期は2016年10月31日。奇しくもお化けの徘徊するハロウィンの日です。

 Windows10に変えるのなら別に時期にこだわらなくてもいいのですが、7や8.1にと希望される場合は来年のハロウィンまでには乗り換えなければ、選択肢がなくなります。Vistaのサポート期限は2017年4月10日まであるのでVisatをそのまま使っていても問題ありません。ただ、期限が来て乗り換える時には10しか選択肢がないだけです。
     <Windows10は18ヶ月のサポート期限しかない>
 Windows7のサポート期限が2020年の1月まで迫ったのでWindows10に替えたい。10はずっと変わらないので安心と思っている人はWindows10の仕様をご存じない人です。

 実はWindows10はバージョンごとに18ヶ月のサポート期間があり、順次アップデイトとしなければ、サポートを受けられなくなってしまうパソコンなのです。もっとも、強制アップデイトタイプのパソコンなので、アップデイトは電源を入れている限り行われます。ただ、物理的能力不足だったり、内部ファイルに不具合があった場合は巻き戻されて、アップデイトできません。それが結構多いのです。
     <Windows11が発売される>
 Windows10は最後のOSと胸を張っていたマイクロソフト社が次世代のOSとしてWindows11を発売しました。このOSはWIndows10と同じく無償アップグレードされますが、とてもハードルが高くて、数年前のパソコンでは更新対象になりません。

 Windows11がどうしても欲しい人は買い替えるしかないでしょう。
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